河豚と書いてふぐと読みますよね。
中国では淡水域に生息する種でブタのような鳴き声を発することから河豚と表記されています。
産地は下関が有名ですが、福岡の玄海とらふぐや香川、名古屋、石川とブランドふぐが多くあり、特に西日本では好んで食べられています。
ただ、ふぐ毒があり中毒死するほどの毒を持っているので素人調理には不向きです。
ふぐ調理士免許を取得している人に調理してもらいましょう。
そんなブランドふぐの中の一つ『淡路3年とらふぐ』とはどんなものなのでしょうか。
淡路3年とらふぐ
淡路3年とらふぐは、名前とおり淡路島で3年かけて育てられた極上のとらふぐです。
一般的流通している2年ものが800g満たないのに対し、淡路3年とらふぐは1,2〜1,8kgのサイズになります。
育てた稚魚が3年後には半分になるというリスクを背負ってまでこだわって育てられています。
鳴門海峡という潮の流れが過酷な状態下で育てるので
身の引き締まりが違う!!
噛めば噛むほど旨味が溢れ出す!!
白子が大きい!!
これは食べずにはいられませんよね。
淡路島ではふぐが食べられる温泉宿が多くあり、その他にもバーガーやピザ、丼とふぐ料理をお手軽に楽しむことができます。
一度食べたら夢中になると言われる淡路3年とらふぐのコースがどんな物か気になりますね。
淡路3年とらふぐ丸ごと1本食いコース
なんとも贅沢な名前です。
このコースが食べれるのは洲本温泉の中にあるホテルニューアワジ夢大地/ヴィラ楽園です。
宿泊は夢大地で2名からのコースとなります。
時期は2020年は10月1日〜2021年3月20日までとなっているので毎年期間の確認は必要です。
ニューアワジ・夢大地は五つ星ホテルとしても有名です。
ゆっくり温泉に入り、3年とらふぐを食べ、非日常を満喫できること間違いなしです。
ニューアワジの夢大地のレビュー
お品書き
コースの内容はこうなってます。
- 前菜 ひれ酒(もしくはふぐスープ) てっぴ他季節の小鉢二種盛り
- 造り てっさ
- 鍋物 てっちり鍋
- 蒸し物 白子入りロワイヤル
- 焼き物 焼きふぐ 酒盗添え
- 油物 ふぐの唐揚げ
- 飯物 雑炊
- デザート 本日のデザート
前菜 ひれ酒(もしくはふぐスープ) てっぴ他季節の小鉢二種盛り
- ひれ酒またはふぐスープ
- てっぴのすだち添え
- 高野豆腐むき身の蟹付き
- トコブシの煮付け
サービスとしてひれ酒かふぐスープを選ぶことができます。
ひれ酒はアルコールを飛ばすのに目の前で点火してくれて、初めからワッ!と盛り上がります。
ふぐスープはあっさりとして、これから食事をするのを邪魔しない薄味となってます。
てっぴとはふぐ皮のことです。
味付けがしてあり、すだちを絞って食べます。
食べるとコラーゲンをたっぷりに食べているように感じます。
コラーゲンたっぷりは女性には嬉しい一品です。
小鉢の高野豆腐は上品な味付けで添えてある蟹の剥き身がほんと美味しくて贅沢な気分です。
トコブシもあっさりと煮付けてあり美味しいです。
前菜から高級な味を吟味できてテンションは上がります。
造り てっさ
- てっさ
- ふぐ皮、アラの身入り
- もみじおろし
- 穂紫蘇
- すだち
言わずと知れたふぐの薄作り。
器の柄が透けるほど薄く引かれた身は正に芸術品です。
まず1枚は何もつけずそのまま食べてみましょう。噛めば噛むほど甘味が広がり、ふぐ本来の味がよくわかります。
その後はもみじおろしを入れたポン酢に入れて食べましょう。
豪快に数枚まとめて食べるのが通の食べ方だよ
ふぐ皮もとてもおいしいのでぜひ食べてみてください。
アラの身も入っているので違った味わいがあります。
すだちはお好みで絞ってね
紫のお花は飾りではなく穂紫蘇と言います。
薬味として食べてくださいね。
名前の通りシソの風味がありポン酢に入れたり、そのまま食べたりとてもおいしいです。
食べるところは花びらや花を食べて下さいね。
根元や茎は苦みがあるので食べないようにしましょう。
鍋物 てっちり鍋
- ふぐの身
- アラ
- 皮
- 白子
- 豆腐
- 椎茸、えのき
- 白菜
- 水菜
- 白ネギ
- マロニー
ご存知、メインのふぐ鍋です。
ふぐ好きはこれを食べないと冬が来た気がしないと思うほど王道です。
アラを先に入れ、しっかりとだしが出てから身や野菜を入れます。
身は少し煮すぎても美味しく頂けます。
こちらも、もみじおろしを入れたポン酢に入れて食べましょう。
ふぐの出汁がでた鍋で食べるお野菜はおいしいのでお野菜も一緒に食べましょう。
ふぐの大きい白子がドーンとお皿に乗っています。
お鍋に入れて熱々の白子をポン酢に入れて食べて下さい。
このサイズは中々食べられないので貴重です。
サイズが大きいので食べ応えもあります。
臭みも全くなくてトロトロです。
食べたことがない方もぜひこの機会の食べてみて下さいね。
これを食べないと損するよ
蒸し物 白子入りロワイヤル
白子入りの茶碗蒸しです。
ニューアワジでは茶碗蒸しのことをロワイヤルと言うんですね。
お出しがきいた茶碗蒸しの上に大きな白子がドーンと乗ってます。
この白子は炙ってあるので食べると香ばしい味がします。
茶碗蒸しもトロトロ、白子もトロトロです。
茶碗蒸しに白子を入れるとは贅沢な気がします。
茶碗蒸しと白子を一緒に食べるとほんと美味しいです。
焼き物 焼きふぐ 酒盗添え
- ふぐの身
- アスパラガス
- 椎茸
- エリンギ
- 赤パプリカ、黄パプリカ
一人前のコンロに網を乗せて焼きます。
自分の好みの焼き加減ができるので熱々を美味しく食べられます。
ポン酢につけて食べると旨さは倍増します。
ふぐの身をもう少し食べたいけどこれくらいが丁度良い量なんでしょうね。
焼いた香ばしい匂いが食欲をそそるんです。
素焼きの野菜類も美味しいし、ポン酢につけてもいいですね。
油物 ふぐの唐揚げ
淡白なふぐは揚げ物にしても意外とあっさり頂けます。
唐揚げの上にはレモンではなく、すだちを絞っていただきます。
レモンほど酸っぱくはなくすだちの香りがとても良くて唐揚げが一層美味しくなります。
お塩を少しつけて食べるとお酒も美味しくいただけますね。
飯物 雑炊
〆は雑炊です。
ふぐの旨味がたっぷり入ったスープと一緒に食べる雑炊は大満足ですね。
仲居さんが作ってくださるのですが、結構な量を作られていたので食べれるかな?と思っていましたが心配ご無用!完食でした。
雑炊の上にポン酢をかけて食べるのも通な食べ方だよ
ポン酢
今回三年とらふぐコースでほとんどのお料理にポン酢が使われていました。
ふぐとポン酢は相性が良くてお互いの旨みを引き出しているんですね。
ホテルニューアワジで食べたポン酢がほんとにほんとに美味しくて‥
ホテルの自家製かとも思ったんですが、仲居さんに聞いてみると売店で売ってますよ!とすぐに教えてくれました。
売店で探しているとポン酢300mlと三杯酢300mlがセットになったものが売られていました。
大きいサイズでポン酢だけないかと尋ねたらニューアワジの売店ではないが近くに売ってますよとこれまたすぐに教えていただけて‥
ほんとニューアワジの従業員の方は親切な人が多いのに感激しました。
売店の方が教えてくれたポン酢は
本家たかはし 900ml
という淡路島のポン酢専門店でした。
小売はホテルニューアワジから車で5分ほどにある
ショッピングモール、イオンスタイル洲本店
で売っています。
「本家たかはしとたかはしがあるので間違えないでくださいね。本家たかはしですよー」
と売店の方に言われイオンスタイル洲本店に行くとすぐ目についたのは
淡路島こだわりぽん酢たかはしのコーナーでした。
もちろん本家たかはしもイオンの中にちゃんと売っていました。
売っている本数だけだと圧倒的にたかはしのぽん酢が多かったのでこちらも間違いなく美味しいとは思いますがニューアワジで使用されているのが本家たかはしですので間違えないようにしてください。
本家たかはしのHPを見ると
- かつお昆布がお出汁に入っているので酸っぱすぎず旨味がある
- 徳島県産のすだちを使ってすだち酢を自社で手作りしている
- 元々は仕出料理屋さんだった
と書かれています。
元、料理屋さんが作るポン酢なので美味しいのは納得ですよね。
自宅でもニューアワジと同じポン酢が食べられるのは嬉しいですよね。
ポン酢好きの方は一度お試しくださいね。
淡路島観光
せっかく淡路島に行ったのだから観光もしたいですよね。
お勧めスポットをお伝えします。
奇跡の星の植物館
淡路夢舞台温室奇跡の星の植物館は明石海峡大橋を渡って淡路に入って割とすぐにあります。
特別展淡路夢舞台ラン展
ラン展が開催されています。
こちらは有料です。
もちろんお金を払うだけの価値はあります。
展示室が6室もあり、順番に見ていくのですが、変わり種のランもありとても興味深く見ることができます。
人面ランもありました。その名の通りランの中にお猿のような顔がありました。
昔、人面魚って流行ったけどランにもあるとは驚きです。
世界には色々なランがあって中々見ることはできないので機会があれば見ることをお勧めします。
ラン展もテーマがあり工夫されているので毎年飽きずに見ることもできます。
こちらは2020年度です。
映えスポット発見!!
ラン展の外やその周りも色々散策してみてください。
映えスポットありました。
友人がこんなに小さく見えます。
実際に見る大きさはかなりの物ですよ。
水に映った逆さの傘も素敵だよ
お土産やレストランもあるのでブラブラ楽しんでみてはいかがでしょうか。
野外ガーデン
奇跡の星の植物館をでたら野外ガーデンがあります。
こちらも有料となります。
200種類のバラをいろいろな装飾で楽しませてくれます。
オールドローズやモダンローズなど薔薇の品種がたくさんあるのが素敵ですね。
2021年はマリーアントワネットの庭が開催されていました。
バラの豆知識だよ
- オールドローズ=1867年以前に作れられたバラの品種の総称
- モダンローズ=1876年に薔薇と言えば思い浮かぶラ・フランスができ、それ以降の品種の総称
鳴門の渦潮
うずしお観潮船のわんだーなるとに乗ってうずしおを見るのは大迫力です。
うずしおは太陽と月の引力、海流などが組み合わさり発生します。
渦は巻いては消え、巻いては消えを繰り返すので乗船中何回も渦が巻くところが見れます。
自然の力ってすごいですね。
鳴門の渦潮は世界3大潮流の1つです
乗船したら甲板へ出て外の景色を見てください。
かもめが船と一緒に飛んでる姿を見ることができますよ。
ただ、春先は船の上はまだまだ寒いので寒さ対策は必要です。
貸しウインドブレーカーもあるので乗船前に確認しましょう。
うずしおには見頃の時間帯があるので事前に調べて乗ることをお勧めします。
うずしお観潮船潮見表
鳴門で食事
鳴門の渦潮のを見た後はうずしおに一番近いレストランで食事を楽しんでみてはいかがでしょう。
淡路島の旬の食材を使ったランチがお勧めです。
名前も
お魚好きは白い海鮮丼 vs お肉好きは赤い炙肉丼
のメニューがあります。
白い海鮮丼
木の器に本日の新鮮なネタが6種類乗っています。
- まずはお刺身で
- ご飯に乗せて海鮮丼
- 出し汁かけてお茶漬け(鯛味噌付き)
と3回味を変えて楽しむことができます。
赤の炙肉丼
木の器に淡路牛の希少部位お肉が5種類乗っています。
- 鉄板でお肉と玉ねぎを焼いて塩、ワサビ醤油、ぽん酢で食べる
- 淡路放し飼いたまごで卵かけご飯を作る
- 薄切りロース肉に割り下をかけてすき焼き風に焼き、卵かけご飯と一緒に食べる
白か赤かどちらが食べたいですか?
どちらも食べて見たいメニューですね。
淡路島は釜揚げしらすも人気でランチにもあるのでぜひ食べて見てください。
釜揚げしらす御膳
釜揚げしらす丼とお刺身もついています。
淡路島の地元では生しらすより釜揚げしらすの方が一般的によく食べられるそうで、しらすと言えば釜揚げしらすのことだそうです。
釜揚げしらすは程よい塩加減で柔らかく、噛むと甘みが出てきてとても美味しいです。
白か赤かはたまた釜揚げか!
新鮮な料理を淡路島で食べて見てください。
まとめ
とらふぐ丸ごと1本食いコースの全貌はいかがだったでしょうか。
一度食べたらやみつきになること間違いなしです。
ニューアワジの五つ星ホテルのおもてなしもご一緒に体験してみて下さい。
きっと笑顔になること間違いなしです。